アオイスミレ


3月5日、自然教育園にて。スミレは亜種、変種、雑種交えて種類が多い。新品種を探すのを趣味にしている人も多いらしい。自然教育園は名札が付いているのでありがたい。そうでなければただのスミレで終わるところだった。違う名札を読まないように気をつけないといけないが。「菫程な小さき人に生まれたし」、漱石はどんな時にこの句を詠んだのだろう。ネコを書く前だろうか。「夢見しもアオイスミレのゆかしがり」

「日本語の論理」
表現のリアリティが高まることが必ずしも美的感動を高めるわけではない。写真に撮る場合ですらリアルさを追求すると平板な印象になってしまう。世阿弥が「花鏡」中で、先聞後見すなわち、まず言葉を聞かせ、その後に所作を見せよと言ったことを紹介している。伝えたいことをデフォルメして伝えるための表現法が感動を呼ぶのだろう。鳥獣戯画に既に見られる漫画の文化的意味も世界中に評価されてきたことに思い至る。外山さんの主張は、こう言う表現の中にある論理をもっと探求せよと言うことなのだろう。

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