ノハラアザミ


9月22日自然教育園にて。

平木場浩二編「長距離走者の生理科学」
2004年8月発行。良く訓練された長距離走者が高いパフォーマンスを発揮する生理とその生理機能を獲得するためのトレーニング理論を、新しい情報に基づいて学術的態度で書かれている。最後に栄養摂取にも若干触れており、新しい知見が盛り込まれている。
糖新生について特に詳しく書いていないが、グリセロールからの糖新生を普通の代謝として記述している。
呼吸機能特性。成人の安静時摂取酸素量VO2は3.5ml/kg/分。一般人は運動時に10数倍まで高めることができるが、優れた長距離走者は20倍以上まで増加させる。VO2maxと長距離種目の記録とは高い相関を示す。
Vo2maxは、呼吸運動、肺胞から血液への拡散、血液循環による酸素輸送、毛細血管から組織への酸素拡散、細胞質からミトコンドリアへの酸素輸送、ミトコンドリアでの酸素利用から決定される。
呼吸運動の呼吸数は一般人と競技者では大差なく、換気量の差が大きい。これは肺容量の増加、呼吸筋の発達によって起こる。
次いで血液への拡散については、競技者では肺胞を取り巻く毛細血管の発達、血流量の増大がみられる。
長距離走者のパフォーマンスを制限している最大の要因が喚起能力である可能性が高い。

広告