ベニバマツリ


10月2日新宿御苑。
2005年に撮影したもの。この季節、身近に咲く花が少ない。

「長距離走者の生理科学」
筋疲労のメカニズムは乳酸蓄積と筋グリコーゲンの枯渇。
無酸素性の糖質代謝によって乳酸が生成する。乳酸はすぐに乳酸イオンと水素イオンに分離し水素イオンによって筋内が酸性に傾く。pHが6.5まで低下することによってエネルギーを生み出す反応が進みにくくなり、また神経から筋への信号が伝わりにくくなる。さらに収縮蛋白の相互作用が阻害されるとも言われている。長距離レースでは乳酸を筋内にためないようにすることが重要となる。
グリコーゲンは肝臓に300~500kcal、筋全体に1500~2000kcalほど貯蔵されている。VO2maxの60~70%の強度で運動を継続すると筋グリコーゲンは2時間ほどで使い果たされ、血糖と脂肪がエネルギーとして重要になる。血糖と脂肪のエネルギー生産速度は筋グリコーゲンより遅く、ペースを落とさざるを得なくなる。
筋のエネルギー代謝は、無酸素性のクレアチンリン酸代謝、無酸素性の解糖過程、有酸素性の糖質、脂質、タンパク質の代謝がある。
クレアチンリン酸代謝は筋細胞内で起こり、非常に大きなパワーを発揮するが8秒ほどで枯渇してしまう。
グリコーゲンやグルコースの解糖は細胞内で起こりピルビン酸が生成する。運動強度の増加に伴ってピルビン酸が蓄積し始めると乳酸が生成するようになるため乳酸系と呼ぶ。クレアチンリン酸代謝に次ぐ速度で進展し、パワーも大きいが、最大強度では33秒ほどしか持続しない。この二つを合わせて無酸素性エネルギー供給は41秒しか継続しない。
有酸素系の代謝はミトコンドリア内で進行し、大量のエネルギーを生成するがその反応速度は遅い。細胞内の解糖系で生成したピルビン酸がミトコンドリア内に入って使われる他、脂肪酸やアミノ酸も使われる。このためパワーは大きくないが、エネルギー総量は非常に大きく、疲労物質を生成しないため長時間に渉ってエネルギーを供給し続けることができる。またこの系はクレアチンリン酸を再合成に重要な役割を果たす。

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