スポーツと健康
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道和書院

78年出版のやや古い本。
スポーツマンは長生きか。若いころにスポーツをしていても、その後やめてしまうと寿命は普通の人と変わらない。どの年代でも運動し続けている人は死亡率が低い。特に運動強度が高い群ほど死亡率は低い。運動をできる人は死亡率が低いのか、運動をすると死亡率が下がるのか、簡単には結論できない。
寝て暮らしたらどうか。3週間から7週間のベッドレストの実験により、筋委縮、最大酸素摂取量減少と起立性低血圧などの心機能低下、骨量減少が顕著に見られる。筋委縮は下肢で特に顕著で腓腹筋とひらめ筋は3週間で20%もの筋力低下が見られた。最大酸素摂取量の減少は主に心臓容積の減少に起因し3週間で10%以上も減少する。これらは運動によって防止することが可能。起立性低血圧は重力が長軸方向に作用しないと悪化する。骨量減少は骨が長軸方向に圧迫されないと防止できない。運動しないことには健康を維持することができない。
死因順位。戦前は胃腸炎・結核・肺炎・気管支炎など炎症性疾患が大部分を占めていた。74年ころには、脳血管疾患、悪性新生物、心疾患が3大死因となり、様変わりである。このうち脳血管疾患の割合はあまり変わっていない。心疾患は慢性リウマチ性、虚血性、その他がある。かつては虚血性心疾患は欧米に多く、日本に少なかった。74年ころには日本でも多くなっている。運動によって心疾患による死亡は減少する。心疾患のリスクファクターは喫煙など他にもあるが、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などは運動によって軽減することができる。

 

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